副本条項(counterpart)の英語表現

 

今回は英文契約書の一般条項で定められる副本条項についていくつかの表現をご紹介します。

海外企業と契約交渉を行う場合、ワードなどの電子ファイルを電子メールで草案をやり取りし、契約内容の合意に至れば、ファイルを印刷し自社が署名した契約書を相手方に郵送して署名を依頼することが一般的です。

しかし、例えば、双方が自社署名のみの契約書を郵送する場合や、相手方が署名した契約書を電子ファイルで送るだけのケースもあります。

このような場合に備えて、契約の効力を有効とするため以下のような定めをすることが一般的です。

 

(例文1)
This Agreement may be signed in any number of counterparts with the same effect as if the signature on each such counterpart were upon the same instrument.
(例文2)
This Agreement may be executed in one or more counterparts, each of which shall be deemed an original, but all of which together shall constitute one and the same instrument.


上記例文1と2では、契約書は複数の副本によっても締結できることを定め、さらに、それぞれが原本であり、かつ、それらが一緒になって1つの証書として機能することを定めています。

また、以下例文のように定めて、FAXやPDFなどの電子ファイルによる契約書のやりとりでも有効な契約締結とすることができます。

 

(例文3)
A facsimile signature shall be considered the same as an original.
(例文4)
This Agreement may be executed in counterparts and by fax transmission, each counterpart being deemed an original.
(例文5)
This Agreement may be executed in two counterparts and may be transmitted by email to which a pdf copy is attached or by facsimile, each of which shall be deemed an original and which together shall constitute one instrument.

 


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